朝鮮半島 2011 12 23

 これは、以前書きましたが、
太平洋を川と見立てれば、
アメリカは、朝鮮半島に、
「背水の陣」という陣地を築いています。
 地政学で見れば、半島というものは、
海の勢力が大陸へ進出する際に「通路」になり、
逆に、陸の勢力が海へ進出する際にも「通路」になるでしょう。
 中国から見れば、中国と北朝鮮の国境まで、
米軍に進出されては、困るでしょう。
 そういうわけで、中国は、その影響力を、
軍事境界線(38度線)まで伸ばしておきたかったでしょう。
 ところが、金正日政権下の北朝鮮には、
中国は、うんざりしていたでしょう。
言うことを聞かないどころか、
面子をつぶされたことも、数多くあったでしょう。
 昔だったら、少なくとも軍事境界線まで、
軍事的な占領をしたいところでしょう。
中国の兵法で考えても、地政学で考えても、
そういう結論になるでしょう。
あるいは、北朝鮮を中国の自治区にしたいと考えても、
不思議はないでしょう。
 このように、中国にとって、
北朝鮮は、軍事的に重要な地域ですが、
一方で、「頭痛の種」とも言える地域だったのです。
 なぜならば、金正日総書記は、外交の巧者で、
そういう事情をうまく利用して、
あろうことか、中国を手玉に取る時もあったのです。
 もちろん、このような悩みは、
中国だけでなく、日本においても、
総書記の「瀬戸際外交」や「開き直り外交」に悩まされてきました。
 さて、最近、総書記が死去したというニュースが流れました。
中国にとっては、チャンスでしょうか。
昔だったら、軍事的な占領か、自治区か。
しかし、それはコストが高く、経済的に割に合わないでしょう。
そうすると、北朝鮮を傀儡政権にするという手法でしょうか。
つまり、朝鮮人民軍を支配下に置き、
かつ次の指導者を象徴的な存在にするという手法です。
 さて、このような展開になった時、
日本にとって、プラスかマイナスか、よく検討しておく必要があります。






























































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